技術部配属 入社5年目
粟原 義己
当社は本年九月に創立五十周年を迎えました。
音と振動の専門家集団として、これからも皆様の信頼に応えてまいります。
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先輩インタビュー
普通では入れない場所に
足を踏み入れられるワクワク。
会社のみんなが
イキイキしています。
学生時代から吹奏楽をやっていたこともあり、音楽ホールに興味を持ち、大学では建築学科の音響を扱う研究室に入りました。卒業後、入社した当時はなんとなく音楽ホールの仕事が多いのかな、と思っていたのですが、ホールに限らず、ありとあらゆる場所の音や振動の案件にOTOが関わっていると知りました。
マンションや工場・ホテル・ホール・商業施設などは想像できると思いますが、他にも、空港・テレビ局・大手テーマパーク、さらには国宝級の寺社などで測定を行ったり、野外音楽フェスや戦闘機の音などの測定をしたりすることもあります。時には大きな建物の屋根の上に登ったり、地上200m上空からゴンドラに乗って騒音測定をした先輩もいますよ。
他ではなかなか経験できないことを体験できるので、現場調査はとても面白いです。もちろん、夜遅い時間の測定があったり、屋外で何時間も音の発生を待つような測定もあったりするのですが、数名で測定に行くこともあり、そんな時は、行き帰りの車中や、測定の待ち時間などに、先輩や仲間といろんな話をしたり情報交換をしたり、コミュニケーションをとることができます。
音や振動はありとあらゆる場所、時間、状況で発生しているので、音や振動だけについて詳しくてもダメで、常に何でも興味を持って観察し、調べたり学んだりする仕事だと感じています。高レベルな難しい案件を進められている先輩方も、「まだまだ勉強することはある。」というスタンスなんですね。先輩方からも「数字は数字でしかないので、その数字から何を読み取るか」と教えられています。
実務では、騒音等の予測計算に取り組んでいるときに難解でお手上げになりそうな時があります。それでも社内のいろんな方の力も借りながら、そして、会社の資産である過去の情報から、何とか方法や答えを見つけ出していくことが自分の力になっていると思います。
この会社は、すべての技術者に「プロとして対応する責任感を持って音と振動に向き合う」という姿勢が浸透していると感じます。現場調査ひとつをとっても、質の高さを追求していたりするんですよ。決まったことだけをするのではなく、想定されない状況があった時も、現場で柔軟に対応し、必要なデータを追加で調べてみたり。対策方法などアドバイスできる材料を得られないかと出来る限り知恵を絞るんです。
現場では、遮音性能が基準をクリアしなかったような場合に、なぜそうなっているか、どうしたらいいのか、お客様に聞かれるシチュエーションが多いんです。音響調査や騒音調査の品質の高さに期待して「他の会社ではなく、OTOに依頼したい」と思ってくださっているお客様も多いので、その点に関しては責任感をもってやっていかなければ、と思っています。
一人ひとりがそれぞれ個人で担当の仕事を進めていくスタイルなのですが、会社のみなさんがイキイキと仕事をされていて。そんなみなさんが私の支えであり、これからの目標の姿でもあります。
会社組織が大きいと、社内会議などに時間を取られるイメージですが、一人ひとりが独立して仕事をしているOTOは、誰も非効率なことをしないというイメージがあります。社内の様々なことの決定までのプロセスもシンプルで判断が早いですし、仕事もみんな早くて、業務が集中していない時は、18:30くらいには会社を出ている方がほとんどです。
若手の社員も、あっという間に育ってきていて、しっかりしてきています。私も頑張らないと。環境計量士の資格は取得したのですが、建築士など他の資格についても将来的には取得ができるようにもしたいですし、勉強することはいっぱいです。