技術部配属 入社5年目
粟原 義己
当社は本年九月に創立五十周年を迎えました。
音と振動の専門家集団として、これからも皆様の信頼に応えてまいります。
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先輩インタビュー
音楽が好き、数学が好き。
そんな自分がたどり着いたのは
音に携われる珍しい分野の
仕事でした。
自分の進路には迷い、とても悩みました。
学生時代はずっと中学の数学の教員になることを夢見ており、生徒たちに数学の楽しさを教えたいと思っていたのですが、その後、いろいろな経験を通して、その他の道も考えるようになりました。本当に長い時間迷い考えたのですが、最終的にはこのOTO技術研究所に入社するという道を選びました。
私の大学での卒業論文のテーマは、パソコンを使った音の研究というちょっと変わったもので、バイオリンの音をPCに取り込み調査・分析する研究でした。情報学部だったのですが、教授もチェロ奏者でありながら楽団を率いる方。そして、私自身も幼少期からキーボードを習い、今でも趣味としてキーボードを習ったりしています。身近なところに、いつも音楽があり、音楽への興味と、情報学部での学びの接点が「音」だったように思います。
いろいろ悩んだのですが、結果的には自然な流れでこの会社にたど
り着いた、そんな感じがします。
この仕事はデスクワークばかりではありません。現場に出かけて下見をしたり、実際に調査を行ったりもします。調査機器も、自分で倉庫に行って準備をしたり運んだり。調査で使う機械は重いものもあるんですよ。調査で一日中外にいることもあります。
入社当初は慣れなかったのですが、今ではデスクワークとフィールドワークが半分半分くらいで、自分にとってはちょうどよいバランスだな、と思っています。
ずっと社内で調べものをしたりデータの分析をしたりするだけではなく、実際に現場に出られることは仕事の品質を上げるためにもいいと思います。現場に出ると様々な情報が入ってきます。実際にその場に立つと分かることや、イメージできることもありますし、担当業務に対しての責任感も湧いてきます。対策を考える場合にも、役に立つことや思いつくことが広がるのではないかと思うんです。
チームで動くことは少ないので、自分のペースで仕事を進めることができます。基本的に自分が担当する案件は自分で進めていくスタイルです。
自分の裁量で案件ごとにスケジュールを組んで、業務を進めていくので、うまく生産性を上げて効率のよい方法を考えれば、それほど残業をすることもなく、しっかりと仕事の品質を保てるように仕事と向き合うことができます。
慣れるまでは、当然、先輩について仕事の流れや、基本的な仕事の進め方を教えてもらい、その後、基本的な案件からどんどん幅広い業務を担当していくことで、自分の専門性が広がってきたと感じます。
初めての分野のこと、まだ経験したことがないような規模のものの場合は、先輩社員に声をかけてアドバイスをもらったり協力してもらったりして、担当の仕事を進めていきます。
この前担当したのは、大規模案件で調査個所も10カ所くらい。5人くらいのチームを作り、先輩方にもたくさん協力してもらいました。準備からデータ整理、分析まで、分からないことが続きましたが、いろんな経験を積んだ高い専門性を持つ先輩方に教えてもらったり助けてもらいながら無事に業務を終えられました。
時には業務が立て込む場合もありますが、それでも何か用事があれば、自分でスケジュールを調整すればよいので、比較的仕事と生活のバランスもとれる働き方になっていると思います。