依頼主:商業施設管理会社
目 的:映画館で発生する騒音や振動が周辺に及ぼす影響を把握
現状把握
目的
近年、全国各地の映画館(シネマ)では風が吹いたり水しぶきが出たり、映像に合わせて座席が上下に動くといった効果を体験できる4Dシステム(MX4D、4DX、D-BOXなど)を導入しています。
しかし、設計段階では4Dシステムを想定せずに通常のシアターを設計している映画館が多いことから、新たに4Dシステムを追加導入すると隣接するシアターで振動を感じたり、直下の店舗で音や振動を感知するケースがあります。
そのため、現状を把握する目的で振動および騒音測定を行います。
測定
測定項目は以下の通りです。
・振動レベル測定
・振動加速度レベル測定(固体伝搬音)
・騒音レベル測定
簡易予測
予測
4Dシステムの追加導入を考えているが、周辺にどのくらい影響が出るかを事前に把握したい場合には、同様のシステムを設置している映画館で加振力を測定し、周辺に与える振動や騒音の予測を行うことができます。
今後の対応
検査
4Dシステムを試験的に(基準信号・試験パターンなどで)動かして測定を行い、経年変化により防振ゴム等が劣化していないか定期的に検査をすることが望ましいです。